オートキャド(AutoCAD)で作図した図面は最終的に、紙に印刷された状態で使われる事になる、という話を前回は紹介しました。
だからこそ印刷関連の機能は重要で…という話でしたね。
これから印刷関連の機能を色々と紹介していこうと思います。
まず手始めに「そもそもどんなサイズの紙に図面は印刷されるのか」という部分について考えてみる事にしましょう。
「紙に印刷する」と言ってすぐに思い浮かぶのは、家庭用のプリンタで対応している「A4サイズ」ではないかと思います。
文章作成ソフトや表計算ソフトなどを使って書類を作成する場合には、このA4サイズ」が最も一般的に使われるはず。
A4サイズの紙は持ち運びにも便利だし、どのプリンタでも印刷する事が出来るし、書類として表現するスペースとしては充分の大きさがある。
書類を作成する際にA4サイズが採用される理由はこのあたりにあります。
ただ、オートキャド(AutoCAD)で作図した図面を印刷する際には、A4サイズの用紙では少し小さすぎます。
もちろん作図する図面の種類によって変わっては来ますが、図面として使う場合にはA1サイズの用紙もしくはA2サイズ、小さくてもA3サイズの用紙に印刷される事が多いです。
A1とかA2とかA3などの表現は用紙の規格サイズを表していて、他も学校でよく使うノートでB5サイズなどの規格もあります。
用紙の規格には「A判」と「B判」があって、A判とB判の違いを簡単に説明をすると、A判が国際規格(ISO)でB判は日本独自規格(JIS)という違いがあります。
先ほども書いたようにノートなどはB判が使われる事が多いのですが、ビジネスシーンで使う書類などは基本的にA判である事がほとんどです。
図面を使うのは当然ビジネスシーンなので、図面を印刷する用紙も基本的には全てA判の規格という事になっています。
A判の具体的なサイズをここで書いてみると…
A0サイズ : 1189mm × 841mm
A1サイズ : 841mm × 594mm
A2サイズ : 594mm × 420mm
A3サイズ : 420mm × 297mm
A4サイズ : 297mm × 210mm
A5サイズ : 210mm × 148mm
という感じになっています。
サイズとしてはもっと小さくなってA8サイズなどもありますが、もうカードサイズくらいになってしまうので省略しています。
Aの後に付く数字が大きくなるに従って、用紙のサイズが半分になっているのが分かるでしょうか。
A0サイズの用紙を半分に折ったサイズがA1サイズの用紙になっていて、そのA1サイズの用紙を半分に折るとそれがA2サイズに…という関係になっています。
図面を印刷する用紙を考える際に、この「半分の大きさになっている関係」というのが結構重要な要素になってきます。
そのあたりについては次回に詳しく説明をしていく予定です。
オートキャド(AutoCAD)で作図した図面を印刷する際に、よく使われる用紙サイズが「A1サイズ」と「A3サイズ」になっています。
実際に図面に関わる仕事をしていると、ほぼA1サイズとA3サイズの図面で、時々A2サイズのとA4サイズの図面がある、という感じである事が分かります。
A1サイズの用紙は一般的な新聞紙を開いた状態よりも少し大きいくらいの大きさで、実際に見ると結構大きめのサイズなのですが…
図面として表現したい情報はかなりたくさんあるので、そのくらいのサイズが必要になってくるという事ではないかと思います。
A1サイズで印刷した図面とA3サイズで印刷した図面の関係などについて、次回にもう少し話を続けていく事にします。