AutoCAD(オートキャド)を使った仕事がないかと探していくと、一番種類が多いのは「CADオペレーター」という仕事ではないかと思います。
当サイトで何度も出てくるフレーズとして「AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描く」という言葉がありますが、CADオペレーターの仕事はまさにこれです。
なので、AutoCAD(オートキャド)を覚えてから就く仕事はCADオペレーターが多いのではないかと思います。
派遣会社に登録をした場合には、研修などがあったりするのでスキルを高めるには結構良いかもしれません。
私も最初はCADオペレーターとして仕事を始めました。
そこで毎日AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描いたり修正したりの仕事をして、日々スキルを磨いていったという感じです。
ちょっと今では考えられないくらい忙しい時期などもあったりして、でも若いから体力とやる気で乗り越えたりとか。
当時はAutoCAD(オートキャド)を覚えて在宅勤務をしたいと考えていて、忙しければ忙しい程早く覚えることが出来て、つまり在宅勤務が近づくという気持ちでいた記憶があります。
どんなに忙しい仕事でもいつかは終わるし、終わってみるとなぜか楽しい思い出だけが残ったりするのはなぜなんでしょうかね。
ここで少し私自身のことを書きますが…
AutoCAD(オートキャド)を使って在宅勤務をしたいと思ってスキルを磨いていき、仕事で困らないくらいのスピードを身につけるのに1年はかかりませんでした。
圧倒的にAutoCAD(オートキャド)を操作している時間が長かったということと、やっぱり「在宅勤務」という目標があったからだと思います。
ただ、そこまでのスキルを身に付けた後で考えたのは、これで在宅勤務にチャレンジできる! ということではありませんでした。
それよりも「1年足らずで身に付けられたスキルを武器にして、一生在宅勤務で勝負出来るのか…」ということを考えました。
その頃は20代中頃くらいでしたが、これは結構悩みました。
よほどの資産家などではない限り、ある一定の年齢までは何らかの収入を得て生きていくのが一般的ではないかと思います。
つまり少なくともあ40年弱くらいは仕事を続けていくと考えた時に…
単純にAutoCAD(オートキャド)の操作というスキルだけでプロとしての価値を持ち続けることが出来るのか。
そうした疑問に対してどうしても大丈夫だとは思えなかったんですよね。
だから在宅勤務にチャレンジすることはやめました。
まずは思ったようにやってみて、上手くいかなかったら軌道修正していけば良い、という考え方もあるんですけど…
何となく想像が付く将来が見えていて、それでも見えているものを無視して挑戦してみる勇気が当時の私にはありませんでした。
色々な不安要素がある中で一番気になっていたのが、AutoCAD(オートキャド)は使えるけれど図面の内容に詳しい訳ではない、という部分。
当時は建築設計図のトレースとか、電気設備設計図の作図や修正、ガス設備のデータ化など様々な種類の図面に関わっていました。
でも私が仕事として実行出来たのは、手描きなどの資料があってそれをきちんと正確にCADデータにするということだけ。
もちろんそうした仕事にも価値はあるんですけど、それを例えば10年後も継続している状況を想像してみると、ちょっと怖くなりました。
もし同じ内容の仕事をしていたとしたら、私のスキルは10年経過したとしても、そこまで大きくは変わっていないことになる訳ですから。
そのあたりを意識した時に、ちょっと在宅勤務にチャレンジするのはやめておこうという気持ちになりました。
今となってはそれが正解だったのか不正解だったのかの答えは出ませんけど、今やっている仕事には満足しているので、きっと正解だったのだと思います。