AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描く仕事に慣れてきたら、次のステップとして人に教える立場になる可能性もあります。
自分が出来ていることを人にも出来るように教える、というのは誰にでも出来ることではないので、そうしたニーズは結構多いと思います。
もちろん最初は誰だって教えるのに慣れていないので、色々失敗を重ねながら教えるスキルを高めていくことになるはず。
なので「私は人に教えるのに向いてないですから」と言って何も努力をしない方は、恐らくずっと人に教えることは出来ないでしょう。
もちろん全員が教える立場にならなくても良いのですが、仕事をしていく中でそうしたステップアップもあるという話でした。
このように、AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描いていく仕事とは言っても、単純に作図のことを考えていくだけでは済まなくなる場合が多いです。
本人がずっと作図だけをしたいと思っても、会社としては経験を積んだらそれを人に教えて欲しいと願うはずですから。
ただ、こうした「作図だけではないスキル」というのは、年齢を重ねて経験を積んでいくに従って、結構重要なスキルになってくるのも事実です。
以前少し取り上げた、単純な作図のスピードだけでは若い方に勝てなくなってくるという話もありますから、プラスアルファのスキルはやはり重要なんですよね。
単純に作図の効率化を追い求めるのは結構簡単なことです。
AutoCAD(オートキャド)の仕組みを考えたり、操作の無駄を継続して意識していくことで、少しずつ作図は早くなっていくもの。
相手はAutoCAD(オートキャド)なので反応は分かりやすい訳です。
でもそれを人に教える場合、相手がいることなので自分のことだけを考えていると大抵の場合は上手くいかない状態になる。
だからこそ、人に上手く教えることが出来るというのは強力なプラスアルファのスキルになるんですよね。
自分でAutoCAD(オートキャド)の作図が出来るようになった次のステップとして、人に教えることが出来るようになるレベルを目指す。
こうした話をしているのは、ずっとAutoCAD(オートキャド)で図面を描いているだけではいつか限界が来る危険性があるからです。
例えばAutoCAD(オートキャド)で作図する経験が20年ある方がいて、その方がひたすら自分の作図のことしか考えていないとしましょう。
そうなると当然人に教えることなど考えない訳ですが、それでは20年の経験は周囲の方に全然伝わらないことになります。
これは会社としてはかなり勿体ない話です。
かと言って、恐らく仕事としては15年目と20年目とでは、既に完成しているスキルで仕事をしているはずですから、そこまで仕事の成果が大きく変わる訳ではありません。
逆に年齢を重ねた結果として、少し図面の間違いが増えて来たり、集中力が途切れがちになって作図のスピードも遅くなっている可能性もあるでしょう。
単純な比較は難しいですが、経験2年の若い方と比べて仕事の成果として明確な差を出すことはかなり難しくなってくるかも知れません。
そうなると、周囲に影響を与えないベテランという部分と、仕事の成果としても少し下降気味かも知れないという部分を会社としては考えていくことに。
もう少しはっきり言ってしまえば、そこまで明確な差がないようであれば経験2年の若い方を残した方が良いのではないかと考える訳です。
恐らくベテランと若手で給料を比較すれば、きっとベテランの方が高い給料ということもそうした判断の要因となるはず。
これは結論ありきで話を展開しているので、少しフェアではないたとえ話ではありますが…
AutoCAD(オートキャド)を使って作図をすることだけを考えていると、いずれどこかで限界が来てしまう可能性が高い。
これを今回は伝えたかったんです。