AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描いていく仕事に慣れて来たら、次のステップとしては恐らく少し違う方向性の仕事が待っている場合が多い。
前回はそのあたりについて少し考えてみました。
覚えた仕事の内容を人に教えて育てる側の立場になるとか、チームを組んで複数人数で仕事をまわしていく立場になるとか。
これは自分がどんな立場で仕事をしているか、どんな会社に入って仕事をしているかによって様々だとは思いますが…
少なくとも、ずっと作図だけをやっている訳にはいかなくなる、という部分は同じだと思います。
例えば個人事業主として自宅でAutoCAD(オートキャド)を使った作図の業務をしている方の場合は、増えて来た仕事量をこなすために誰か人を雇うかも知れません。
もちろん自分がこなせる仕事量だけを請け負う、というスタンスもあるので、全員が同じことをする訳ではありませんが。
こうした考え方は会社でも同じで、請け負った仕事をしっかりとこなしていくと、少しずつ信用が増えてきて仕事量が増えてくることになります。
そうなるとチームのに未経験の若い方を入れて教えながら仕事をしていき、こなせる仕事量を増やしていこうと考えるのが通常の会社ではないかと思います。
複数人数のチームで仕事をすることによって、一人では到底出来ないボリュームの仕事をこなすことが出来るようになります。
会社として利益を出すことを意識すると、やはりこなせる仕事の量を増やしていくというのは、当然打つべき一手ということになるでしょう。
そのチームにはあまり経験が豊富ではない方が含まれているかも知れませんが、リーダーがフォローして教えながら仕事をこなしていく。
それによってきちんと仕事をこなしながら経験を積んで成長していく、という流れが出来るので、チームで仕事をしていくことには大きなメリットがある訳です。
そうしたチームを有効に機能させていくのは結構大変ですが、恐らく経験を積んでいくとそうした立場に少しずつなってくると思います。
仕事をしている以上はこのように少しずつ周囲の状況は変わってきて、自分の立ち位置も少しずつ変わってくることになります。
少なくともずっと「指示された通りに作図をしていればOK」という状況にはならない、ということは間違いないのではないかと思います。
そのあたりをどう意識していくのか。
これは当然本人次第ということにはなりますけど、自分がどんな方向にステップアップしていきたいのかを考えておくことは非常に重要なことだと言えます。
まずはAutoCAD(オートキャド)を使って図面を描いていくスキルを高めていき、出来るだけ高い精度の図面を効率良く作図することを目指す。
それが少しずつ出来るようになってきたら、今度はそれを人に教えていく立場になって、人のスキルを高めていく手助けをしていく。
こうした「教える」スキルを持っている方は意外に少ないので、そうした方向性でステップアップしていくこともアリだと思います。
自分では出来るけれど、それを人に教えて出来るようにするというのはまた別の能力が必要なので、出来ない方はいくら経験を積んでも出来なかったりします。
これは今までの経験上、能力が高かったり頭が良かったりする方に多い気がします。
これは個人の資質によって違ってきて、どちらが良いとかどちらが優れているとかの話ではなく、単純に向いているか向いていないかの話ではありますが。
人に教えるのが苦ではないのであれば、きっと向いていると思うので、そうした方向に進んでいくこともアリではないかと思います。