このカテゴリではオートキャド(AutoCAD)の「印刷」に関する機能や操作方法について色々と説明をしていこうと思っています。
今まで説明してきた作図系の機能や編集系の機能などを使って作図を進め、データを定期的に保存しながら図面を完成まで持っていく。
どんな種類の図面でも、オートキャド(AutoCAD)を使って図面を作図していく際の一般的な手順はそれ程大きくは変わりません。
そして、完成までにかかる手間をどれだけ効率化する事が出来るか、作図完了までにかかる時間をどれだけ短縮出来るか。
このあたりが当サイトでこだわっているテーマになっています。
そうして作図完了した図面は最後にどのように使われるのか、というあたりについて考えてみると…
作図した図面データをメールで送って業務は完了、という仕事のやり方はあるにしても、作図した図面はどこかで最終的には印刷される事になります。
オートキャド(AutoCAD)で作図した図面データを印刷して、最終的には紙ベースの図面として使っていく。
これが今のところ図面の一般的な流れになっています。
もう少し液晶タブレットの技術が進んで、耐久性は高く・価格は安く・サイズは小さく進歩していくと、図面は印刷しないでタブレットで見る時代がやってくるかも知れません。
それはもう遠い未来ではないような気がしていますが、これを書いている今のところは、まだそこまでの状況にはなっていません。
なので、作図した図面を印刷する操作は、オートキャド(AutoCAD)を使った図面作図の最後を締める重要な操作ということに。
せっかくオートキャド(AutoCAD)を使って効率良く図面を作図したとしても、印刷が上手くいかないと良い図面は出来上がらない、とも言えます。
これは少し極端な意見でもありますが…いくら図面データが綺麗に整っていたとしても、印刷される図面が見づらかったら図面として評価されにくいというのは事実としてあります。
図面の作図はかなりの時間と手間をかけて進めていくもので、最後の印刷が上手くいかなかったというだけでその図面の評価が悪くなるのは避けたいところ。
ということで、このカテゴリでは作図した図面を効率良く、そして美しく印刷するために必要な知識や設定などについて色々と書いていこうと考えています。
それと同時に、図面を印刷して作図した内容をチェックしていく事の重要性などについても取り上げていこうと思います。
先ほども少し書きましたが、まずはオートキャド(AutoCAD)で作図する図面の基本として押さえておきたい点がこちら。
・図面は最終的に紙で使われる
・オートキャド(AutoCAD)の画面上だけでは完結しない
・作図する側としては最終形をイメージしておく必要がある
・図面のチェックは紙+ペンの原始的なやり方がやはり効果的
いくらオートキャド(AutoCAD)を使って画面上で図面を確認出来るとは言っても、やはり作図する側としては、最終的な完成形である紙ベースの図面をイメージしておく必要がある訳です。
図面を作図する仕事をしているという事はつまり、作図した図面は「商品」だとも言えます。
その「商品」が最終的にどんな状態で使われるのか。
それを知っておくのはオートキャド(AutoCAD)のプロとして非常に重要な事ではないかと当サイトでは考えています。
そして、その為には印刷関連の機能をしっかりと押さえておく必要がある、という事で、これから印刷に関する話を色々としていくことにします。