AutoCAD(オートキャド)のプロとして図面を描いていく際には、どうしてもお金の事を意識しつつ効率よく仕事を進めていくことが求められます。
なぜそんなに効率よく仕事を進めてる必要があるのか、というあたりについて前回は少し考えてみました。
お金のこと(=時間のこと)を常に意識しながら仕事をするという状態には、かなり違和感を感じる方もいらっしゃるかも知れません。
別にお金の為に働いている訳ではない、という意見を持っていると、前回の話にはあまり納得がいかないのではないかと思います。
しかしそうは言っても…
お金を受け取る側は「別にお金のことは関係ない」と思っても、お金を支払う側としては関係ないとは言えないんですよね。
会社というのは業務によって利益を出し続けない限り存続する事が出来ないので、お金に対してルーズでは生き残れません。
会社としてお金にルーズになる感覚を個人で考えると「私の給料はいくらでも大丈夫です、もし問題があればゼロでもマイナスでも」と言っているようなもの。
そんな事はありえないですよね。
そのあたりを考えていくと、お金に対してシビアに対応していく会社というのは、とても健全な状態だと言えるでしょう。
AutoCAD(オートキャド)を使って図面を描く方を雇った場合でも、それによって赤字が出るようであれば、すぐに対応をしていくことを考えます。
まずは本人にもう少しスピード感を持って仕事が出来るようなスキルを教えていき、それと同時に時間がどれだけ大事な要素なのかも説明していく。
そうしてその方が育っていくのを手助けして、その成長が会社の利益に繋がっていくように出来るだけのことをやっていくはず。
そして成長を見守っていった結果、難しそうであれば残念ながら人を変えることも考えていかなければなりません。
AutoCAD(オートキャド)未経験者を雇ってスピードが遅いと感じる場合は、経験者を雇ってスピードアップを図っていく事も考える。
少なくとも私が社長であればそんな感じで対応をしていくと思います。
もちろん求人募集をかけても理想的な経験者が応募してくれるとは限りませんけど、少なくとも毎月赤字になるような状況をそのままにはしておきません。
やはり仕事としてやっている以上、ある程度コストを意識して効率よく仕事に取り組む必要がある、というのは間違いのない事実です。
仮に現状が良くない状況であれば、それを改善していき将来は良くなる可能性があるかどうかも含めて判断していく、という話でした。
どうも「お金の事を考えるのは意地汚い」という教育をされている場合が多いせいか、コストについて意識する事に嫌悪感を抱く方が結構いるような気がします。
自分の給料を高くしようと考えることにも抵抗があるとか、そうした考え方で自分の給料はいくらでも大丈夫ですと言ってみたりとか。
それはちょっと経営者にとって都合の良すぎる存在なので、会社に貢献をしているのであれば、ある程度そのリターンを受け取っても良いのではないかと思います。
やっぱりプロであればその評価は数字に見えるものである必要があって、評価が数値に表れる唯一の要素が給料ですからね。
まあこうした交渉を実際にするのはかなり難しいものがありますけど…
少なくとも、自分がオートキャド(AutoCAD)のスキルを高めた結果として、自分の給料が上がる事を意識しておく。
これはプロとして必要な要素ではないかと思います。