AutoCAD(オートキャド)の操作を覚えて仕事の為のツールにする為、スクールを活用するという考えは比較的現実的な選択肢です。
そこには当然メリットとデメリットがあるので、それぞれ比較していき、今の自分にとってどの程度有益なのかを知っておくことが重要です。
スクールを利用すればしっかりと教わる事が出来るから、効率良く覚える為にはスクールを積極的に活用していく。
スクールを利用するにはある程度お金が必要になってくるので、そこまでコストをかけず、まずは書籍を購入して覚えてみる。
こうした考え方はAutoCAD(オートキャド)を覚えようとしている方の環境によって全然違ってくる訳ですけど、どちらも正解なんです。
どちらがより正しいとかいう話は全然ありませんので、まずは自分の環境にあったやり方で覚えていくことをお勧めします。
そしてここが重要なことなのですが…
AutoCAD(オートキャド)を覚える為の手段を検討することが目的ではなく、覚えた後でそれを仕事に生かすことが目的なんです。
どうやって覚えたのかというプロセスを仕事の中で問われることはなく、ただ当たり前にCADを使って仕事をしていくようになるのが目的。
これをしっかりと見据えておけば、どこを通ってそこまでたどり着くのかという話はそれほど重要な問題ではないことに気がつきます。
独学で覚えても問題なく仕事が出来ますし、スクールを活用してある程度時間を短縮しても良い、と言うことです。
私自身は独学でAutoCAD(オートキャド)を覚えましたが、今現在は恐らく大抵の方よりは効率良く操作が出来ると思っています。
長いスパンで考えれば、どうやって覚えたのかは特に重要ではなく、ある程度覚えた後も進歩しているかどうかが重要になってきます。
仕事をはじめた当初を思い出してみると、スクールで覚えてきた人に対してちょっとコンプレックスみたいなものがあったかも知れません。
しかしスキルや操作スピードで劣っていた訳ではないので、スクールで覚えてきた方はもしかしたら「独学で覚えた人と全然差がない…」と思っていたかも知れません。
お互いに、覚える為に自分ではやらなかった事をやっている相手が気になっているだけなのかも知れない、という事です。
色々なやり方がある中で全てを選択することは出来ないので、これはもう仕方がないですよね。
ただ、このような気持ちはしばらく一緒に仕事をしていると全然関係なくなります。
AutoCAD(オートキャド)のスキルも確かに重要ではありますが、それが全てだと言うほど仕事は単純ではありませんから。
信頼出来る仕事が出来るかどうかの方が重要になってきて、一緒に仕事で苦労をたり失敗をしたり、時には助け合ったりしながら大変な仕事をこなしていく。
私の場合はそんな感じで、自然とAutoCAD(オートキャド)のスキルを高めていく事が出来たのではないかと思っています。
こうした濃い時間を過ごすことで、独学ではちょっと到達するのが難しいレベルまでスキルを高めることが出来る訳です。
独学で覚えるのも良いけれど、早めに仕事に就いて覚える方が良いとしつこく書いているのは、自分自身の経験があるからなんです。
同じ会社で長い時間一緒に仕事をする相手としては、圧倒的なCADのスキルを持っている人よりも、信頼出来る人の方が良いのだと言うことも仕事で学びました。
逆の立場で考えてみると、AutoCAD(オートキャド)のスキルを磨くことも重要ではありますが、人として信頼されることも重要なのだという事です。
ちょっと当たり前かも知れませんが…
AutoCAD(オートキャド)の高いスキルを持っているけれど、それを誇ってしまい人を見下すような考え方では仕事は上手くいきません。
普通に考えるとすぐに分かりそうな事でも、自分の事になると気がつきにくいものなんです。