前回はオートキャド(AutoCAD)のプロに求められるものについて、かなり長くて説教くさい話になりましたが、色々と考えてみました。
今持っているスキルの中で最大限の仕事が求められるということと、スキルを高めてさらなる効率化を求められること。
オートキャド(AutoCAD)を使って仕事をするプロには、仕事の効率化が求められる。
こうした話については、そんなことは当たり前だと感じる方も多いとは思いますけど、実際の仕事ではそこまで考えていない方も多く見かけます。
だからこそ、これからオートキャド(AutoCAD)を覚える方がそのあたりを意識しておくと、結構大きな差になるのではないかと。
もちろん仕事に対するスタンスは人それぞれで、仕事はそこそこでプライベートを優先する、という考え方もありますけど…
仕事はそこそことは言っても、やはりある程度まとまった時間を仕事に費やす訳です。
どうせ同じ時間を過ごすのであれば、仕事をしている時間は色々と工夫をしながらやってみた方が、評価も高くなるので絶対に良いと思います。
適当に仕事をしながらだと時間が経過するのも長く感じますし。
またしても説教くさい話になりつつありますが、今回はオートキャド(AutoCAD)のプロに求められる仕事の効率化について考えてみたいと思います。
仕事ではなぜ効率化を求められるのか、という部分についてもう少し考えてみましょう。
なぜオートキャド(AutoCAD)のプロには効率よく作図することと、さらなる効率化を図るためにスキルを高めていくことが求められるのか。
それは、仕事ではやはり利益を考える必要があって、利益を出すためには時間を意識することがどうしても必要になるからです。
どんなジャンルの仕事であっても、仕事をしている以上は、時給だったり月給だったりと契約は様々ですが、仕事をしている時間に対してお金の支払いが発生します。
時給で契約をしている場合でも、1日8時間勤務で週休2日を基本として月給の契約をした場合でも、1時間仕事をしたことに対して支払いが発生するのは同じです。
例えば時給1500円の方が図面を描いていて、1枚の図面を完成させる為に膨大な時間、例えば50時間くらい掛かったとします。
そうすると、会社としては作図した方に対して、かかった時間に対する給料を支払う必要があるので、1500円×50時間=75000円の支払いが発生します。
これは働いている方の立場から考えると当然の話ですよね。
しかし会社としては、そうして作図された図面を取引先に提出して、作図にかかった時間を全て時給として請求出来るかというと…
もちろん場合によって違いますけど、そうでもない場合も結構あります。
作図する方と会社とは「時給」とか「月給」という契約をしていますが、会社と会社とでは「枚数単価」で契約をしている場合もあるからです。
つまり、作図してくれた方にはかかった時間分だけ給料という形で支払いをして、取引先には1枚分の図面単価を請求するという事に。
例えば図面1枚の単価が、これでもかなり高いですが1枚50000円だったとすると…
会社としては50000円の商品を完成させる為に、人件費として75000円掛かったという話になって、単純な計算で赤字になることが分かります。
今回は分かりやすくする為に極端な例にしていますけど、作図にかかった時間が膨大になってしまう状況では、会社にとってマイナスになってしまう可能性がある訳です。
作図をする方に対して効率が求められのは、このあたりに理由があります。