前回はAutoCAD(オートキャド)を購入する場合にかかるコストを紹介してみましたが、そこまで高額ではありませんので、検討の余地は充分にあると思います。
とは言っても、やはり通常のソフトよりもやや高額である事は確かです。
私は日本語変換ソフトとしてジャストシステムさんのATOKを使用していて、これも月間契約をしていますが、1ヶ月につき250円の支払いになってます。
それに比べるとやっぱりAutoCAD(オートキャド)は少し高いかも知れません。
特に学生さんであれば継続した収入がない事が普通ですから、こうした継続した出費というのは極力避けたいと思うはずですよね。
このあたりはソフトを販売しているAutodesk社も分かっていて、学生さんに対しては無償でソフトを使用することが出来るようなシステムを作っています。
もちろんきちんとした登録作業などが必要にはなってきますが、Autodesk社のウェブサイトには「ソフトウェアの無償使用」というページが用意されています。
もちろん単なる慈善事業でこうした配布をしている訳ではなく、学生さんはいつしか社会人になる訳で、そのときにユーザーになってもらう事を期待しているのだと思います。
しかし、ビジネスですからそうした計算をするのは当然のことで、そこに注目して避難する理由はどこにもありません。
そんな事よりもむしろ、学生さんには思う存分自社のソフトを使って貰おう、と考えているAutodesk社の姿勢が素晴らしいですよね。
昔から教育用のAutoCAD(オートキャド)は存在していましたが、私の記憶では通常版よりも大幅に安く購入出来るというレベルの話でした。
それが今は無償でAutoCAD(オートキャド)を使う事が出来る訳で、この違いはかなり大きいのではないかと思います。
こうした手段でまずはコストをかけずにAutoCAD(オートキャド)を体験してみて、イメージを掴んでから仕事にしていく。
そのような流れで進んでいくのが効率的ではないかと思います。
ただ、ここでひとつだけ注意点があります。
学生版のAutoCAD(オートキャド)というのは、あくまでもソフトがどのような雰囲気なのかを体験して勉強する為という目的があります。
それはどこまで行っても勉強であり、仕事ではありません。
なので、図面を作図する仕事に学生版のAutoCAD(オートキャド)を使ってしまったり、という事がないように注意が必要です。
仕事をするのが一番の勉強になる、という理屈もありますが、収入を得るための手段として使うのであれば、それを使う方はもう学生とは言えません。
もちろん規約にもその旨がきちんと記されています。
私は学生ではないので学生版をインストールすることが出来ず、どのような制限がかけられているのかを知る事は出来ませんが…
恐らく通常の業務では使う事が出来ないような仕組みが施されていると思います。
昔の学生版AutoCAD(オートキャド)では、印刷した図面に大きな文字が自動的に入る仕組みになっていました。
「これは教育版で作図した図面です」というような趣旨の言葉が結構大きめに入るので、仕事で作図する図面としては使えない状態になっていました。
今の学生版がどのような対応をしているのかは分かりませんが、恐らくそれと似たような感じの対応になっていると思います。
なので、学生版の使用用途はあくまでも勉強や研究だけに限定される、という話でした。