AutoCAD(オートキャド)がどのような特徴を持っているか、そして商品としてのラインナップなどを前回までの話で取り上げてきました。
価格を抑えめにしたLT版という商品であれば、比較的コストをかけずにAutoCAD(オートキャド)を使用する事が出来るのでお勧めです。
もちろん比較的安価と言ってもそれなりの出費になるので、無理に購入する必要はありません。
仕事をしていれば会社で使うことが出来ますし、本当に自宅で必要な場合でも1ヶ月の体験版もありますから。
少なくとも購入するのであれば、まずは体験版を試してからにしましょう。
今回はAutoCAD(オートキャド)の特徴についてもう少し具体的に説明していく事にして、カスタマイズについて考えてみる事にしましょう。
まずは「カスタマイズとはどのような意味なのか」という話から。
カスタマイズ(customize):使用者の必要に応じて設定を変更すること
言葉の意味を調べてみると上記のようになっています。
「必要に応じて」という言葉が適切かどうか悩むところですが、当サイトでは「AutoCAD(オートキャド)を使いやすいように設定変更すること」だと考えています。
AutoCAD(オートキャド)は使用する人の好みに合わせて、色々な使い方が出来るように準備されているので、そこを自分流に調整する事が出来る訳です。
このあたりを調べていくと、正直な事を言うと少々面倒な感じにはなってくるんですけど、一度自分のやり方を見直すと便利になることは間違いありません。
もちろん実際に線を引く動作や作成した要素をコピーする動作などが変わる事はありません。
そこはAutoCAD(オートキャド)の機能として変わる事のない部分で、それでは何を変えるのかというと、その動作をする為の実行方法になります。
AutoCAD(オートキャド)では、線を引く機能を「LINE」というコマンドで実行します。
そのコマンドが実行された後の動きとしては、以下のような流れになっていて、そこはもう変わることがありません。
・線分を引き始める点を指定
↓
・線分を引き終わる点を指定
点の指定方法としては、画面上からクリックするとか、キーボードから座標を入力するなどの選択肢がありますが、始点を終点を指定する事自体は変わりません。
しかしそのコマンドを実行する手段としては、以下のような選択肢が用意されているんです。
・画面上にある「線分」ボタンをクリック
・小さめの「線分」ボタンをクリック
・メニューバーから「線分」を選択
・LINEコマンドを直接キーボードから入力
・あらかじめ設定しておき「L」だけを入力
・ショートカットキーに設定しておき「Ctrl+L」などで実行
という感じで、同じ線を引くという機能であっても、どのような操作で機能を開始するのかという選択肢が結構色々とあるんです。
どのようなやり方で機能を開始するのが良いのかなどを検討して、細かく設定を調整していき、出来るだけ無駄がないやり方を整えていく。
これがAutoCAD(オートキャド)をカスタマイズする事の意味です。
もちろん目的はこうした機能を使って図面を描く事であり、カスタマイズする事自体が目的ではないのですが…
それでもこうして細かく調整することによって、本当に自分のやり方のあった操作方法を作っていく事が出来るので、これは一度試してみて頂きたいです。
具体的なやり方は後の項目で詳しく説明をしていきます。
ここではこうして色々と設定を変えることで、より便利に使いこなす事が出来る、ということを知っておいて頂ければと思います。