AutoCAD(オートキャド)を使って仕事を効率良く進める為に、マウスをどのように使いこなしていくのか。
そのあたりの話を前回は色々と考えてみました。
効率の良いやり方というのは実際にはひとつではないので、当然「これが絶対の正解」とか「このやり方を選択するべき」というようなものは正直ありません。
ただ、絶対の正解はないけれど、自分に合ったやり方がどこにあるのか? という事を考えて試行錯誤することには大きな意味があります。
そうした検討や試行錯誤をすること自体でもう正解にたどり着いている、という事なのでしょう。
とは言ってもそこで完成というのはないので、仕事を続ける以上は常に改善を考えていく事が求められるのだと思います。
なので、最初にこのやり方をしていたからそのままずっと同じやり方を選択する、という考え方を出来るだけ排除していく事が求められます。
これは実際にやってみると、簡単そうでかなり面倒で難しいという事が分かります。
面倒で難しいから皆がやっている訳ではなく、だからこそ価値が出てくるという感じです。
こうした改善はどのような仕事でも同じはずなので、常に改善を心がけていると色々な部分で上手くいくようになります。
「上手くいくようになる」というのはちょっと漠然とした表現になってしまいますが…
昨日の自分よりも今日の自分が、今日の自分よりも明日の自分が、という考え方で常に成長していく事が出来れば、1年後には大きな差がついているはず。
そうすれば仕事も確実に上手くこなせるようになり、そうなると仕事も面白くなってくる。
経験を積むというのはこういう事を指すのでしょう。
さて、少し前置きが長くなりすぎてしまいましたが、今回はAutoCAD(オートキャド)よりも少し進んだ3DCADについて少し考えてみることにします。
具体的には、AutoCAD(オートキャド)ではなく3DCADを覚えた方が良いのではないか、というあたりの結構重要な部分について真面目に考えてみます。
AutoCAD(オートキャド)で作図する図面は、基本的にほとんどの図面が2D(2次元)情報になっています。
平面図であればヨコ×タテという考え方で構成される事になります。
それに対して3DCADで作成するのは、当たり前の話ではありますが3D(3次元)情報を持っている状態になるので、そこが大きな違いだと言えます。
2次元情報に対してもう1方向「高さ」の概念が追加される訳です。
2次元の図面と3次元の図面のイメージがどの程度違うのかというと、こんな違いがあります。
3DCADのメリットは言うまでもありませんが、立体的になることで圧倒的なリアリティが出るという部分にあります。
これはAutoCAD(オートキャド)にはない非常に大きなメリットだと言えるでしょう。
リアリティが出るというメリットは、もちろん見た目だけの話ではありません。
実際にデータ上で同じ大きさのものが造られることになるので、ボリュームをかなりの正確さで拾うことが出来るという事も意味しています。
これも非常に大きなメリットになります。
リアルに作成されることによってイメージがつかみやすくなり、それに伴って数量もきちんと把握できるようになる。
こうしたメリットを3DCADは持っていて、今現在も色々な分野で活用されている状態です。
そんなにも大きなメリットがあるのであれば、今後は全ての図面を3DCADで作図するようになるのではないか。
そんな意見も出ると思います。
そのあたりをどう考えるかによっては、AutoCAD(オートキャド)を覚えても無駄になる可能性もあるので、次回にそこはしっかりと考えてみることにしましょう。