前回はAutoCAD(オートキャド)が用意してくれているデータ保護機能である「自動保存機能」について説明をしました。
とは言っても、全然具体的な説明が出来ていないので、今回は自動保存機能の具体的な使い方について話を進めていきます。
まずは自動保存機能がどんな動きをするのかについて。
AutoCAD(オートキャド)で作図をしている際に、作図する側が何も保存などの操作をしなくても、一定の時間が経過すると自動的にデータを保存してくれる。
簡単に言ってしまうと自動保存というのはそうした機能です。
ただし自動保存と言っても、今現在作図している図面に対して、勝手に上書き保存してくれる機能ではありません。
ただ図面データを開いているだけとか、検討の為に少し編集しているだけとかの場合も多いので、そこで勝手に上書きされるのはツライです。
そうではなく、自動保存用の図面データが存在して、一定時間が経過するとそのデータが自動的に上書きされていく、という感じ。
自分が作図している図面とは別の場所にそのデータは存在している事になります。
自動保存機能の考え方についてはこれで大丈夫だと思います。
これを踏まえて自動保存機能の設定をしていくと、設定する項目は以下のようなものがある、という事もイメージ出来てきます。
・自動保存をするかどうか
・自動保存をする時間の間隔
・自動保存ファイルの保存場所
これらの設定をするには、まずオプション画面を開いて「開く/保存」タブの左下付近にある「ファイルの安全確保」という項目を確認します。
そこには上図の通り「自動保存」という項目があるので、まずはその項目にチェックを入れるかどうかを設定します。
余程「CADの手助けなど必要ない!」みたいな強いこだわりがない限り、この項目にはチェックを入れておいた方が良いです。
その下には自動保存を実行する間隔を設定できる項目があって、上図では15分間隔で自動保存をしてくれる設定になっています。
10分毎が良いのか30分毎が良いのか、それとも2時間間隔くらいでも良いのか、というのは人それぞれなので、どの程度が良いかを考えて設定しましょう。
この時間というのは、万が一パソコンの電源が落ちてしまった際に、どのくらい作業時間が戻るかという設定でもあります。
とは言っても、2分毎に自動保存をされるのも煩わしいので、特にこだわりがなければ15分程度が良いのではないかと思います。
次に自動保存用のファイルが保管されている場所ですが、オプション画面を開いて今度は「ファイル」タブをクリックします。
そうすると色々な項目が表示されている中に「自動保存ファイルの場所」という項目があるので、左側にある「+」ボタンを押すと…
上図のようなフォルダが表示されます。
これは私が設定を変えているのでシンプルなフォルダ構成になっていますが、初期設定では結構深いところに保存されているはずです。
これでは少し分かりにくいし、何より不親切だと感じるのが、初期設定のフォルダが「隠しフォルダ」になっているという点。
これはかなり困るので、自分が作成したフォルダに保存されるような設定にした方が便利ではないかと当サイトでは考えています。
設定を変えるには、フォルダを選択した状態で右側にある「参照」をクリックすればOKで、そうすると好きなフォルダを設定出来る画面になります。
このあたりは色々設定して試してみて、最終的にどんな設定が良いかを自分なりに掴んでいく必要があります。
特に「これが正解」というものはないので、まずは色々設定を試してみる事をお勧めします。