前回はオートキャド(AutoCAD)で作図したデータを開く為の操作について、非常に簡単な手順ではありますが流れを説明してみました。
単純に「開く」ボタンをクリックして、その後図面データを保存しているフォルダを指定して、開く図面データを指定する。
そんなシンプルな流れで図面データを開く事が出来るので、何度か試してみればすぐに慣れてしまうのではないかと思います。
説明するにはある程度の文章量が必要なのですが、実際にやってみるともうほんの数秒で完了してしまうような操作ですから。
仕事のポジションによっては、作図された図面データを開く機会が非常に多いという方もきっといらっしゃるでしょう。
そうした方であれば、もう少し効率良く図面データを開く事が出来たら…と考えるもの。
今回はそのあたりの話として、効率的なデータ管理について少しだけ考えてみる事にしましょう。
オートキャド(AutoCAD)で作図したデータを開く際に指定するのは、大きく分けて以下の二つになります。
・図面データのファイル名
・図面データが保存されているフォルダ
なので、効率良く図面データを開く為には「分かりやすいフォルダ構成と分かりやすいファイル名」が必要になってきます。
そうする事によって、どこに図面データが保存されているかが明確になり、そのフォルダ内で目的の図面データを見つけるのがスムーズになります。
その結果として図面を開く際の効率がアップする、という流れですね。
ただ、分かりやすいフォルダ構成や分かりやすいファイル名が具体的にどのようなものなのか、という部分が難しいところでもあります。
そのあたりは取り扱う図面の物量や枚数などによって変わってくるので、ここで「こうです」と明確な事は言えませんが…
フォルダ分けについて考えると以下のような方針が良いのではないかと思います。
・一つのフォルダに図面がたくさん入りすぎないようなジャンル分け
・かと言ってフォルダ一つにつき図面データ一つになるのも不便なので避ける
・ジャンル毎にフォルダを分け、ソートする為にフォルダ名の頭に数字などを入れる
・「雑」とか「その他」みたいなフォルダは作成しない方が良い
というような感じでフォルダを分けていくと、実際に仕事をしていく中でもあまりデータが混乱しなくて済みます。
次に図面データのファイル名についてですが、これも以下のような点について意識しておくと分かりやすくなると思います。
・ファイル名にはその図面のプロジェクト名などを付ける
・図面を更新した日付も入れると良い
・あまりにも長すぎるファイル名は避けた方が良い
例えば建物の図面を作成しているとして、その中に「断面図」というデータがあったとします。
その断面図を毎日編集している時には大きく困る事はほとんどありませんが、少し時間が経過した段階で改めて「断面図.dwg」というデータを見ると…
どのプロジェクトで作図した断面図なのかが全然分からなくて困る事に。
しかもその図面データが「その他」みたいなフォルダに保存されていると、もう実際にデータを開いて見るしかありません。
このデータだけを開いて見るだけであればそこまで大きな手間ではありませんが、実際にそうしたよく分からない図面がたくさんあるともう管理がやりにくくて仕方ないです。
なので、図面データに名前を付ける際には、後々でもある程度分かるようなファイル名を付けておいた方が良いです。
その作業にはそこまで手間は掛かりませんし、それによって後々で楽になるのであれば、その一手間をかける効果は充分にありますから。