新しいデータ形式に対応する事が難しくなるという理由だけではなく、オートキャド(AutoCAD)が新しく用意している機能を使う機会が得られない。
古いバージョンのオートキャド(AutoCAD)を使い続けるのは、確かに慣れているからスムーズに使えるというメリットもありますが、やはりデメリットもあるものです。
なので、ある程度の周期でオートキャド(AutoCAD)を新しいバージョンに変えていく、という事をプロであれば意識した方が良いと当サイトでは思っています。
昔のバージョンに愛着があるというのは、私もそうなのですごく理解出来ますが、新しいバージョンでもそこまで大きくは変わらないものです。
もちろん新しい機能が全て便利だとは全然言えない、という現実はあります。
でも新しい機能の中には結構便利な機能もあって、それを使うと仕事がよりスムーズに進められる、というくらいは言っても良いと思います。
毎年常に最新のバージョンに更新する、というような最先端ではなくても大丈夫で、ある程度のサイクルで定期的に更新していくようなイメージが良いと思います。
もちろんそうしたソフトの更新にはコストがかかる訳で、そうした事情を全て無視して「古いバージョンにこだわるのはちょっと…」というのは乱暴な話です。
でも、やっぱりオートキャド(AutoCAD)でお金を稼ぐプロであれば、ある程度の投資は必要経費ではないかと感じます。
そのあたりのバランスは結構難しいもので、これが正解という確固たる回答がある訳でもないので、それぞれの状況で考えてみるしかありません。
こうしたオートキャド(AutoCAD)のバージョンについての話は、やはりお金に大きく絡んでくる部分なので断言するのは難しいですが…
オートキャド(AutoCAD)には「サブスクリプション」という契約があって、年間いくらという金額でソフトの使用権を購入する事が出来ます。
サブスクリプションというのは、ソフトを利用する期間に応じて料金を支払う方式で、最近のソフトはこうした形式になっている事が多いですね。
昔はかなり高額なソフトを購入するスタイルで、何十万などの正解で出費が発生したのですが、それに較べれば最初の支払いは少なくて済むというメリットがあります。
他にもサブスクリプションのメリットは多いです。
例えばソフトを購入する方式であれば、そのソフトのバージョンが古くなった際に、バージョンアップをする為にまたお金が必要になってしまいます。
しかしサブスクリプション契約をしている状態であれば、常に最新バージョンのオートキャド(AutoCAD)を使う事も可能です。
常に最新というのは少し極端な話ではありますが、それなりに新しいバージョンを使い続ける事が出来るというのはかなり大きなメリットだと言えるでしょう。
具体的なサブスクリプションの値段を調べてみると…
オートキャド(AutoCAD)LT → ¥45,360 / 1 年
オートキャド(AutoCAD) → ¥169,560 / 1 年
という感じで、レギュラー版と呼ばれる機能をフルに使える製品で年間17万円程度、月額にして1万5千円程度の出費になっています。
3D機能など使えない機能がある廉価版のLTであれば、年間で5万円弱、月額にして5千円程度でオートキャド(AutoCAD)を使う事が出来ます。
これを高いと感じるか安いと感じるかは人によって違うので何とも言えませんが、仕事で使うツールとしてはそれほど高額な出費ではないと思います。