AutoCAD(オートキャド)を使って作図した図面は「dwg」という拡張子のデータとして保存される事になります。
そのデータをうっかり消してしまうと図面が消えてなくなってしまう、というのは結構普通の事で、非常に怖い事でもあります。
こうした危険性についての話は、別にAutoCAD(オートキャド)だけに限った話ではありません。
紙なのかデータなのかの違いがあるだけで、その媒体を消してしまうと図面がなくなってしまうのは手描きもCADも一緒ですから。
でも、例えば仕事をしていてうっかり紙の図面をゴミ箱に放り込んでしまうとか、うっかり燃やして消滅させてしまうとか。
そんな激しい間違いをすることってないですよね。
もし「やったことがあります!」という方がいたら。
それはきっと、図面をなくしてしまいたい! という明確な意志があって、それを行動に移したのではないかと思います。
うっかり図面を燃やしちゃいました…という方と一緒に仕事をするのは怖すぎです。
それに比べるとCADデータを消す為の行動はかなり簡単です。
AutoCAD(オートキャド)の図面データを消してしまうには、うっかり「Delete」キーを押して「OK」を押すだけ。
紙の図面を燃やしてしまう行動に比べると、指先だけで出来てしまう行為なのでかなりハードルが低くなっています。
つまり、それだけ注意深く管理していく必要があるという事と、消してしまう可能性を考慮した対策をとっておく必要があるという事です。
また、図面をデータで管理していく中で怖いのは、自分でデータを消してしまう事だけではありません。
こちらには責任がないにも関わらず最新の図面データがなくなってしまう、というのは結構ある話なんです。
例えば、パソコンに何らかのトラブルが発生して、今まで作図していた図面が保存されないままパソコンが動かなくなってしまうとか。
落雷によって発生した停電によって問答無用で電源が落ちてしまい、やはり図面データを保存していなかったとか。
仕事中に突然掃除をしたくなって、掃除機をかけていたらOAタップのスイッチに掃除機があたってスイッチが切れてしまったとか。
最後のはこちらに責任がありそうな気がしますが…パソコンを使っていると、時にはそうした問題があるんです。
そうしたトラブルは作図する側ではどうしようもないですが、可能性としては考えられる事態なので対策を取っておく必要があります。
その対策方法として考えられるのが、今回紹介する「自動保存」という機能です。
自動保存機能というのはその名前の通り、AutoCAD(オートキャド)が自動で図面データを保存してくれるという非常にありがたい機能です。
この機能を使う事によって、突然発生するトラブルに対して、最小限のダメージで切り抜ける事が出来る…可能性があります。
もちろん完璧な機能ではありませんけど、トラブルに対して100%の保証があるような機能なんて存在しません。
もしあったとしても、それは恐らく非常に面倒なシステムになるはずで、実際に使うには耐えられないものになると思います。
自動保存機能のイメージとしては、何らかのトラブルが発生した際に、半日分の作業データが消えてしまうところを、30分程度のデータ消失で済んだ、という感じです。
それでも実際に経験してみると、非常にありがたい機能だと感じるはず。
なので、この自動保存機能をきちんと設定しておき、万が一があった際にはその機能をきちんと理解してある程度まで図面を復旧する。
そんな使い方が良いのではないかと当サイトでは考えています。