コマンドエイリアスの設定をカスタマイズする際に基準となるのはどのような部分なのか、というあたりを前回は考えてみました。
色々と設定を変更出来ますと言っても、どんな方針で設定するかが決まっていないとカスタマイズの効果が出にくいです。
「このような考え方で設定を変えていく」という考え方を出来るだけ持っておいた方が、より使いやすい設定にカスタマイズ出来る。
当サイトではそう考えているので、具体的な方法とあわせて考え方も一例として紹介しています。
もちろん方針は人によって違うのが当然なので、私と同じカスタマイズになる必要はなく、自分に合った考え方で進めるのがベストです。
そのベストを見つける為にも、まずは自分がどんなやり方で作図を進めていくのかも含めて色々考えてみることをおすすめします。
今回はAutoCAD(オートキャド)のコマンドを実行する手段の最後、ショートカットキーのカスタマイズ方法を紹介します。
ショートカットキーの組み合わせとして使うことが出来るのは、幾つかのパターンがあります。
・「Ctrl」+「文字または数字」
・「Ctrl」+「Shift」+「文字または数字」
・「F1」などのファンクションキー
この中で使い勝手が良いのは、恐らくキーを同時押ししないで済むファンクションキーではないかと思います。
でもAutoCAD(オートキャド)の初期設定では、ファンクションキーに割り当てられてる機能はそれほど便利ではありません。
実際はそこまで不便でもありませんが、設定を見直す価値は充分にあると思います。
「Ctrl」+「文字または数字」の組み合わせも、「Ctrl」+「C」でクリップボードにコピーとか「Ctrl」+「V」で貼り付けなど、windowsでおなじみの操作が初期設定ではあります。
そのあたりの設定を変えるかどうかも含めて色々考えながらカスタマイズをしていくとAutoCAD(オートキャド)はかなり便利になるはずです。
ということで、どんな考え方でカスタマイズするかについては後で取り上げることにして、まずはショートカットキーの具体的なカスタマイズ手順から紹介します。
まずは「管理」タブ内の「カスタマイズ」パネルから「ユーザインタフェース」をクリックして、ユーザインタフェース画面を開きます。
その画面で左上に表示されるメニューから、今回は「キーボードショートカット」の左側にある「+」ボタンをクリックして展開させましょう。
「ショートカットキー」と「一時優先キー」があるので、今回は「ショートカットキー」を選択して表示させます。
そうすると上記のように、ショートカットキーに割り当てた機能が色々と表示されます。
上記は私が既にカスタマイズしている状態なので、AutoCAD(オートキャド)の初期設定とは違っていますが…
私がショートカットキーに割り当てている機能が少し確認出来ると思います。
上記画面下側には「コマンド一覧」が表示されています。
基本的な操作の流れとしては、この「コマンド一覧」から割り当てたいコマンドを探して、ショートカットキーの項目までドラッグする、という手順がまず必要です。
と言ってもあまり具体的ではないので、実際になにかしらのコマンドで試してみましょうか。
今回はそうですね…
「全画層フリーズ解除」のコマンドをショートカットキーの「F2」に割り当てる操作を実際にやってみることにしましょう。
ちょっと前置きが長くなってしまったので、具体的なショートカットキーのカスタマイズ手順については次回に説明することにします。