前回はオートキャド(AutoCAD)のコマンドを実行する方法として、少ない文字入力で実行出来るコマンドエイリアスを紹介しました。
作図のスピードを意識して色々考えていくと、このコマンドエイリアスはかなり魅力的な操作方法だと感じる方は結構多いのではないかと思います、
もちろん操作する方の好みもあるので、全ての方におすすめ出来る訳ではありませんけど、ぜひ一度試してみて欲しい操作方法です。
私は基本的なコマンドをほとんどコマンドエイリアスで実行していて、かなり快適な操作環境になっています。
だから余計にコマンドエイリアスの使用をおすすめしている訳ですけど、これはあくまでも私個人の好みでしかありません。
これからオートキャド(AutoCAD)のカスタマイズをしようと考えている方には、他のやり方も色々試して最終的なベストを判断して頂くのが良いと思います。
さて、他のやり方についての紹介も今回で最後になります。
今回紹介するオートキャド(AutoCAD)の操作方法は、やはりキーボードを使った「ショートカットキー」と呼ばれるやり方です。
ショートカットキーというのはオートキャド(AutoCAD)だけの機能ではなく、ブラウザでもワープロでも表計算ソフトにも用意されています。
有名なショートカットキーとしては「Ctrl」+「C」でクリップボードへのコピー、「Ctrl」+「V」でクリップボードから貼り付け。
これがショートカットキーです。
ショートカットキーでコマンドを実行する基本パターンはいくつか用意されていて、主に以下の3種類のやり方があります。
・「Ctrl」+「文字または数字」
・「Ctrl」+「Shift」+「文字または数字」
・「F1」などのファンクションキー
これらの組み合わせにオートキャド(AutoCAD)のコマンドを割り当てて、該当するコマンドを実行する際にショートカットキーを押す。
そんな使い方をしていくやり方です。
ショートカットキーのメリットとしては、やはりキーボードだけで完結するので、無駄にカーソルを移動させなくて済むという点。
これはコマンドエイリアスと同じメリットですよね。
そしてもうひとつのメリットは、マクロなどを含む複数のコマンドをショートカットキーに登録する事が出来るという点。
ちょっと今の段階ではピンと来ないかも知れませんが、実際に使ってみるとこれはかなり強力なメリットである事が分かるはず。
このあたりの設定はカスタマイズに向いているので、後でもう少し詳しく説明をしていく予定です。
ショートカットキーのデメリットは、入力できるキーの組み合わせに限界があること。
そして「Ctrl」+「Shift」+「文字または数字」の組み合わせは押すのが大変なので、実際にはあまり活用する事が難しいこと。
「Ctrl」キーと「Shift」キーはすぐ近くにあるので、左手の小指と薬指で「Ctrl」キーと「Shift」キーを同時に押せば大丈夫なんですけど…
これは慣れるまでに結構時間が掛かります。
「Ctrl」+「文字または数字」の組み合わせには、押しやすさという意味で組み合わせ数には限界があるので、やはり全てのコマンドをショートカットキーに設定するのは難しい。
そんなデメリットもあります。
「Ctrl」と「文字または数字」は同時に押す必要があるので、なるべく片手で押せる組み合わせを考えていくと結構限られるんですよね。
これは作図する方の手のひらサイズによっても少し変わってきますけど、「Ctrl」+「Y」くらいになるとやっぱり押しにくいので効率は良くないです。