作成したブロックにどんな名前を付けるのが効率的なのか、というテーマで前回は説明をしていこうと思っていましたが…
結局はオートキャド(AutoCAD)のスキルを高めていく事について色々書いてしまい、話が元に戻る事がありませんでした。
少し地道な積み重ねになるかも知れませんが、毎日少しずつ自分のやり方を改善していく事によって、結果として他の方に比べて非常に高いスキルを持つ。
そして、それを自分で言わなくても周囲が認める。
それがオートキャド(AutoCAD)のプロとして理想的な状態で、それを目指していく為に当サイトの内容が少しでも役に立てれば。
そんな気持ちがあるので話が長くなってしまいました。
仕事でオートキャド(AutoCAD)を使っている以上、会社から何らかの形で作図のスピードを試される事になるはずです。
企業としては高いスキルを持っている方に働いてもらいたいと考えるし、逆にスキルの低い方を減らそうという気持ちもあります。
たくさんの方が働く中で適切な収益を出し続けなければならない企業として、働いている方のスキルを見るのは当然の事でしょう。
そして、だからこそ高いスキルを持つ方には価値があるのだと思います。
プロとして高い意識を持って少しずつ操作を改善していくというのは、やる側にとっても少し分かりづらい事ではありますが、長い目で見れば確実に効果があるものです。
そして一度身につけたスキルは余程の事がない限り錆び付いてしまう事がないので、そうしたスキルを企業は評価するのではないかと。
さて、そろそろ本題に戻って、作成したブロックに名前を付ける事について考えると…
まずは選択肢を考えてみると、分かりやすい日本語のブロック名を選択するのか、あるいはシンプルなアルファベットで構成されたブロック名にするのか、という考え方があります。
日本語のブロック名を採用した場合のメリット及びデメリットは以下の点があります。
・どんなブロックなのかが名前から想像出来る
・名前が明確なので管理しやすい
・誰が見てもある程度どんなブロックなのかが伝わる
・ブロック名をキーボード入力する際には全角入力が必要なので時間がかかる
という事で、要するに一言でまとめてしまうと「分かりやすいけど少し手間がかかる」という事に尽きるのではないかと思います。
一方でブロック名をアルファベットで構成した場合のメリットとデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
・ブロック名を入力して呼び出す場合に楽
・どのようなブロック名かが判別しにくい
・ブロックが増えてくると管理が困難になる
こちらも簡単にまとめてみると「シンプルで呼び出すのが楽だけど分かりにくい」という事になり、日本語でブロック名を付ける事と正反対になります。
ブロック名を付ける方針としてどちらを採用すべきなのかを考えてみると、これは結論になっていませんが「シーン毎に使い分ける」のが正解ではないかと思います。
会社の皆で使うような汎用性があるブロックであれば、出来るだけ分かりやすい名前を付けて共有していくのが良いです。
一方で、作図中に使うような自分だけが分かれば良いブロックであれば、適当に呼び出しやすい名前を付けた方が効率的です。
これを逆にして、皆が使うブロック名が適当なアルファベットの組み合わせだと分かりにくいし、自分だけが使うブロックに分かりやすいけど長い名前を使うと不便です。
それぞれの特徴が生かせるような使い方をすると、ブロック機能が非常に便利な機能になるのではないかと思います。