オートキャド(AutoCAD)で寸法を記入していく際には、細かい設定を色々と調整していく必要があります。
…というと少し脅かしている感じがしますが、微調整していく事で少しずつ見やすい図面になっていくのも事実です。
せっかくオートキャド(AutoCAD)で図面を描くのであれば、少しでも仕上がりの美しい図面にしていきたいところ。
という事で、今回は色々な設定が可能な寸法スタイル管理機能を紹介していこうと思います。
寸法スタイル管理というだけあって、オートキャド(AutoCAD)の寸法に関わる設定は全てこの寸法スタイル管理機能で調整出来ます。
なので項目としては結構色々あるのですが、全ての項目を調整していく必要がある訳ではないので、重要な設定だけを抜粋して紹介していこうと思います。
まずは寸法スタイル管理機能がどこにあるのかですが…
「注釈」ゾーンに隠れているメニューを開くと出てくる寸法スタイルをクリックして、その一番下にようやく出てきます。
これはさすがに深いところにありすぎるので、メニューバーの「形式」にある「寸法スタイル管理」を選択してあげた方が早いです。
ショートカットキーなどに登録しておくのも良いですが、そこまで頻繁に寸法スタイルを調整することもないので、メニューバーからの選択が一番無難だと思います。
寸法スタイル管理をクリックすると、専用の設定画面として以下のような設定画面が出てきます。
ここに色々な寸法スタイルがあります。
上記ではS3とS5とS10とS50という寸法スタイルがある事が分かりますが、これは私が説明用に作成した寸法スタイルです。
Sの後に入る数字は、その寸法スタイルがどんな縮尺に設定されているかを表していて、縮尺が変わるごとに寸法スタイルを切り替えていく事になります。
現在は寸法スタイル「S3」が設定されていて、その見た目が大体どんな感じになっているのか、というあたりまでがこの画面からは読み取れます。
画面の右側には以下のようなメニューがあります。
・現在に設定
・新規作成
・修正
・優先
・比較
この中でよく使うのは、新しく寸法スタイルを作成する為の「新規作成」と、既に作成されている寸法スタイルの設定を調整する「修正」です。
新しく寸法スタイルを作成するやり方は後ほど説明する事にして、ここでは既に作成されている寸法スタイルを微調整していく「修正」を選択してみる事にしましょう。
画面左側の寸法スタイル一覧でS3を選択している状態で「修正」をクリックすると、上図のような設定画面が表示されます。
なにやら色々な設定が画面からは見えてきますね。
この画面から色々な設定を選択して、数字などを調整することによって寸法の形状が変わってくる、というのが基本的な流れになります。
画面上部には結構多くのタブ(見出し)があって、タブを切り替えることによってさらに多くの設定を調整する事が出来ます。
上図は「寸法線」タブが選択されていて、それ以外にも「シンボルと矢印」「寸法値」「フィット」「基本単位」「変換単位」「許容差」というタブがあります。
中にはほとんど選択しないようなタブもありますが、設定の項目がたくさんある、というのは何となく伝わるのではないかと思います。
先ほども書きましたが、これらのたくさんある設定には重要度に色々なレベルがあります。
「この設定を変えると大きく見た目が変わる」というような設定もあるし、「この設定は今まで一度も変更したことがない」みたいな設定もあります。
なので、当サイトでは重要度の高い設定を抜粋して紹介していくという方針で説明を進めます。
次回は「寸法線」の項目から具体的に説明をしていくことにします。