前回はオートキャド(AutoCAD)の作図画面を幾つか紹介して、「リボン」と「クラシック」という表示形式があると書きました。
どちらも大差ないように見えますが、ボタンの大きさなどが微妙に違う事と、リボンには色々隠れたボタンがあったりするので、使い勝手は結構違ってくるものです。
二つの画面を比較してどちらが効率良く作図が出来そうなのか、という部分について今回は考えてみたいと思っています。
ただ、今まで何度も書いているかも知れませんが、効率良く作業出来る環境は人によって少しずつ違ってくるという現実があります。
なので、ここで書く内容はあくまでも当サイトが考えている意見の一つで、それを参考にして最後は自分で検討するというやり方をお勧めします。
これは別に私の意見に対して責任を取りたくないとか、そう言った逃げ腰の話ではありません。
そもそも責任を取りたくても取れないですから…
結局は自分で考えたやり方で操作していくのが本人にとってベスト。
これが絶対に事実だという事を、今までの経験を通して知っているから、最後は自分で考えて決めて欲しいと思っています。
もちろん、そんな面倒な事はやりたくない、という意見もあると思います。
その場合は、当サイトで書いている内容をそのまま使って頂ければ、という思いもあるので私の考え方をここでは書いています。
そうすれば、仕事でオートキャド(AutoCAD)を使う場合でも、それほど不便な状況にはならないはずで、仕事もはかどると思います。
仕事がはかどるのであれば、自分で悩んで決めなくても、ある程度経験を積んだプロに考えてもらうというのも選択肢の一つですから。
というようなスタンスで読んで頂くことを前提に書いていきます。
リボンとクラシックのどちらが良いかという話ですが、当サイトの考え方を先に書いてしまうと、クラシック表示の方をお勧めします。
理由は、別に分かりやすさを求めている訳ではないから。
リボン表示は分かりやすさを最優先していて、ボタンの下にどのような機能があるのかという説明までしてくれています。
例えば円弧ボタンに下にはしっかりと「円弧」と書かれている訳ですけど…
ボタンの絵でそれはもう分かっているので、それにプラスして文字での説明とか、そこまで丁寧な説明はプロには必要ありません。
もちろん説明があっても構わない訳ですけど、必要のないものを無駄と考える場合には、こうした余計な説明は無駄という事になります。
始めてオートキャド(AutoCAD)を操作してみた方にとっては、こうした親切さがありがたく感じる事は充分に承知しているのですが…
分かりやすさで助かるのは覚えるまでの1ヶ月か2ヶ月程度ですよね。
仕事でオートキャド(AutoCAD)を使う場合には、それから1年とか2年などの単位で継続して操作していく事になるのは間違いありません。
それなのに、最初に便利だった設定のまま使い続けるのは、やっぱり効率が良くないのではないかと当サイトでは考えています。
会社のルールや自分の生活習慣などでも「今までそうやってきたから」という理由で、あまり効率が良くない事でも続けていることは結構あります。
ちょっと極端で乱暴な意見になるかも知れませんが、最初に表示されているリボンを使い続けるというのはそうした方向なのではないか、という事です。
色々と検討した結果として、リボンもカスタマイズが可能なので、それを利用してリボンを活用していくという選択をするのはアリだと思います。
しかし「最初から使っているから」という理由で使い続けるのはお勧め出来ません。
この違いを意識すると、色々と考えるべき事が出てくる事に気がつくかも知れませんよ。