前回はAutoCAD(オートキャド)の操作を勉強していく際に、最終的には覚えたスキルをどのような場面で使っていくのか、という部分を考えてみました。
仕事で使うツールである訳ですから、当然仕事で生かすためにCADを使っていくという、割と当たり前の話になってくると思います。
ただ、仕事という大きなくくりの中にも、実際にはいくつかの業務形態があります。
その中で最も分かりやすく、なおかつ希望する方が多いと思われる在宅勤務という業務形態について、可能性を少し考えてみた訳ですが…
実際にはなかなかハードルは高めではないかと当サイトでは考えています。
どれくらいのスキルを持っているかが分からず、一緒に仕事をしたことがない方から「自宅で図面を描く仕事を探しています」と言われて、発注する側はどう感じるか。
これは言うまでもない事だとは思いますが、あまり積極的に仕事をお願いしたいとは思わないはずで、そのあたりを考えると在宅の仕事が簡単にあるはずがない事が分かります。
在宅でも良いのでぜひ仕事をお願いしたい、と思われる条件を考えてみると、ざっくりと考えても以下のような感じになるのではないかと思います。
・一定のスキル水準と図面の知識を持っていること
・自宅でAutoCAD(オートキャド)を使える環境があること
・作図した図面を印刷してチェック出来る環境があること
・離れたところで業務を進めても大丈夫な人という信頼感があること
在宅勤務を継続してこなしていくには、恐らく上記のような条件を満たしている必要がありますが、実際にこれらを全て満たすのは結構大変です。
前回も少し取り上げましたが、自宅でCADの勉強を頑張るだけでは、なかなか上記の条件を満たす事は難しいのが現実ですよね。
そうなると、最終的に在宅勤務を目指すとは言っても、ひとまず会社に勤めてスキルを磨いていくというやり方が現実的な選択肢になってくると思います。
充分にスキルを高めることが出来たと思ったら、退職して新しく在宅勤務で仕事を探すか、あるいは今までつとめた会社と在宅で契約するか、という感じで進んでいきます。
ただ、会社で働いて頑張ってスキルを高めていくうちに、会社に勤めたままでも良いかな、という気持ちになったりも結構あったりするはずです。
複数のメンバーで仕事をしていくというのは、やはり楽しいし刺激があるものなので、そうした状況が楽しくなってくることは充分に考えられますから。
在宅勤務のメリットはやはり通勤時間がないことと、働く時間を自分の都合にある程度合わせることが出来ることにあるでしょう。
こうした時間的なメリットというのは、会社に勤めている方が持っていないものですから、かなり魅力的に映るのではないかと思います。
ただ、もちろん良いことずくめの話というのはそうそうないもので、良い部分があればその陰になってあまり良くない部分というのもあるものです。
と言うことで、在宅勤務をする場合のデメリットをここで考えてみると、やはり自宅で働くことが要因となっている事が分かります。
・業務の時間がある程度自由だからこそ、そのコントロールが難しい
・プライベートとの区分を明確にするのが大変
・他の人と一緒に仕事をしないので刺激がなく、スキルアップしにくい
と言うことで、在宅勤務という形態を選び、一人で業務を進めるのは時間的なメリットも大きいですが、良いところだけではないという事も伝えておきました。
やはり会社という同じ場所に集まって皆で仕事をすることにも大きなメリットがあるもので、だからこそ大半の会社はオフィスを構えているのだと思います。
それでもやはり時間がある程度自由になるというのは魅力的ですから、そこを目指してAutoCAD(オートキャド)を勉強するのもアリだと思います。