前回はAutoCAD(オートキャド)のコマンドを自分で組み合わる「コマンドマクロ」を少しだけ紹介してみました。
簡単な手順を組み合わせて自動化することによって、自分の手を素早く動かすよりも早くて正確な操作が実現する。
これがコマンドマクロの大きな特徴です。
コマンドマクロが持っているメリットは、作図の効率化やスピードアップを考えた時に、かなり強力なカードとして使えるはずです。
なので、ちょっと面倒な雰囲気はありますが、一度挑戦してみることをおすすめします。
ただ、コマンドマクロの仕組みを作るためには、実際にコマンドを実行して「Enter」を押す回数などを記録して作っていく必要があります。
そして実際に実行してみたら上手くいかなくて、もう一度カスタマイズ画面を開いて、という調整をする場合も結構ある。
つまり、コマンドマクロを使うためには、仕組みを作るまでに時間と手間がかかってしまうというデメリットがあるんです。
便利に使える可能性が高いけれど、手間が少しかかる。
これは考えてみれば当たり前の話なのかも知れません。
そうした手順を自分の頭の中で構築できるくらい頭の良い方であれば、わざわざ記録をしなくても恐らく問題は大丈夫ですが…
やはり確実なのは紙に書いて手順を確認しながらコマンドマクロを作っていくことではないかと思います。
しかし、いくら仕組みを作るのに手間と時間がかかるとは言っても、長い目で見た時にそれがデメリットになるとは限りません。
一度仕組みを作ってしまえば、その後はずっと便利なコマンドマクロを活用する事が出来ると考えると、手間をかける価値はあるとも言える。
AutoCAD(オートキャド)を使う為の選択肢として、全然使えない選択肢を当サイトで紹介するはずはないですよね。
ちょっと最初に手間と時間がかかるけれど、そこで便利なコマンドを設定することが出来れば、その後はずっと便利なまま作図が出来る。
これは大きなメリットだと言えるでしょう。
こうして作成したコマンドマクロをもっと有効に活用するため、今回はマウスの追加機能として用意されているボタンの設定について紹介します。
マウスの追加ボタンというのは、通常のボタンとは別に用意されているボタンです。
マウスの機種にもよりますが、親指で押せそうな位置にボタンがいくつか用意されている、という感じで、イメージはこんなです。
これはロジクールのゲーミングマウスで、主にパソコンでゲームをする際に、素早く色々なコマンドを実行する為のマウスです。
素早く色々なコマンドを実行する。
このコンセプトはなにもゲームだけではなく、AutoCAD(オートキャド)でも同じですよね。
細かい設定はマウスメーカーや機種によって微妙に違ってきますが、基本的な考え方はどのマウスでも同じです。
・便利なコマンドを「F4」とか「Ctrl」+「Q」などのショートカットキーに登録
・マウスボタンにそのショートカットキーを登録
・マウスボタンをクリックすると便利なコマンドが実行できる
このような流れでマウスの追加ボタンを有効利用する事が出来ます。
追加ボタンの数には限りがあるものの、ボタンを押すだけでコマンドが実行できるというのは非常に便利なのできっと重宝するはず。
上図のマウスでは親指で5つのボタンを押すことが出来るようになっているので、単純に5つのコマンドがワンタッチで実行できるということに。
これは実際にやってみるともう手放すことなど考えられない、というくらい便利な機能なので、ぜひ試してみてほしいです。