このカテゴリではオートキャド(AutoCAD)を使って図面内に文字を記入していく為に必要な知識と機能を色々と紹介してきました。
どのような形状の文字なのかというフォントを設定して、文字の大きさを縮尺によってそれぞれ設定していく。
その為に文字スタイル管理という機能が必要になってきて、文字スタイル設定で調整出来る設定を覚えれば後は図面内に文字を記入していくだけ。
その設定を覚える苦労はあるかも知れませんが、文字に関してはそこまで複雑な設定でもないのでぜひ挑戦してみて欲しいと思います。
今まで説明してきた内容を覚えれば、オートキャド(AutoCAD)の文字に関する操作はひとまずOKという事になります。
ただ、実際に文字を配置して入力する際にちょっと困る事がある、というあたりの話を今回は考えてみたいと思います。
ちょっと困る事というのは「日本語の入力」
図面内に記入していく文字の大半は、もちろん図面の種類によって違ってはきますが、基本的には日本語という事になるはず。
図面を国内で使う事になる場合には、恐らくほぼ100%の確率で日本語が記入されて、当然文字を記入する際には日本語の入力が必要になります。
これはかなり当たり前の話で、今さら何を言ってるのか…という感じだとは思います。
ですがオートキャド(AutoCAD)を操作する際には、この日本語入力で結構困る事になるというか、手間が増えてしまう事が多いんです。
日本語の入力は当然「全角」での文字入力が必要です。
その一方でオートキャド(AutoCAD)の入力は全て「半角」での文字入力、つまりアルファベットと数字だけが有効になってきます。
なので、図面内に文字を記入する時には通常「半角」になっている文字入力を「全角」に切り替える操作が必要になります。
そして文字の記入が完了した際には「全角」の状態から「半角」の状態に戻す操作も。
この切り替えが上手くいかない場合、文字入力が終わったのに「全角」のままという状態になっていると、オートキャド(AutoCAD)の操作が上手くいかなくなります。
例えばコマンドエイリアスで何かコマンドを実行しようとした場合でも、文字入力が「全角」になっているとコマンドが実行出来ない状態に。
こんな感じになってしまう訳です。
これはオートキャド(AutoCAD)の操作でコマンドエイリアスをメインに使っている方の「あるある」ではないかと思います。
こうした問題があるという事を書いたからには、その解決方法もあわせて紹介すべきなのですが…
実際には「全角/半角」キーを押してしっかりと切り替えて操作していく、という原始的なやり方しか紹介出来ない状況です。
オートキャド(AutoCAD)の操作効率を突き詰めていくと、恐らくコマンドエイリアスを使う事に行き着く事になると思います。
私もそうしてコマンドエイリアスをメインに使っているのですが、この「全角/半角」の切り替えだけはちょっと不便に感じています。
昔使っていたソフトには「全角入力になっていてもオートキャド(AutoCAD)のコマンドラインでは強制的に半角入力になる」という非常に便利な機能があったのですが…
そのソフトもバージョンアップに付いてきてくれていないので、新しいバージョンでは使えなくなってしまいました。
マウスの追加ボタンに「全角/半角」ボタンを割り当てて、マウスで入力モードを切り替えるとか、色々と試してますが「これ」という解決方法は今のところありません。
何か劇的に便利なやり方が見つかれば改めて紹介しようと思っていますが、今のところは「文字の入力が終わったら確実に半角に戻す」やり方ですね…