AutoCAD(オートキャド)の操作を覚えることを目標にするけれど、覚えた後はどのように考えていくのか、というあたりの話を前回は取り上げてみました。
ちょっと自己啓発書みたいな内容になっていますが…
目標を決めてそこに向けて具体的な努力をしていく事、そして目標を達成した時には次の目標を設定する事は、仕事では誰もがやっている事です。
誰もがやっている当たり前の事だからこそ、それをやらないという選択が、知識やスキルとしては退化していく事につながるという話でした。
CADを覚えた先はどのような目標を立てていくのか、という部分については、それぞれの方がどのような環境で仕事をしているのかで大きく違ってきます。
だから当サイトで具体的な話が出来るかどうかは自信がありませんが、これは個人個人でいずれ考えざるを得ない部分だと私は思っています。
そして、向上心をもってスキルアップに取り組んでいる方であれば、いずれAutoCAD(オートキャド)の操作だけでは満足出来ない日がやってくるとも思っています。
なぜそう思うのかというと、私自身がそうだったからです。
私の場合どうだったか、というあたりの話はいずれ書くことがあるかも知れませんが、あまり参考にならない可能性もあるのでちょっと優先順位は低めです。
まずは具体的なCADの操作についての話を進めていく方が先ですよね。
ただ…
当サイトでは、AutoCAD(オートキャド)を操作することに興味がある方の為に、役に立つような情報を提供していければと考えています。
しかしそうした方に対して「CADを覚えるだけでは満足しなくなるかも知れません」とお知らせするのが良い事なのか、ちょっと迷う部分もあります。
しかし「AutoCAD(オートキャド)のスキルがあれば一生仕事には困りません」という無責任な発言はやっぱり出来ません。
本当にそう思っているのであれば、私は今でも同じ仕事をし続けているはずですけど、実際はもう少し違う仕事に変わっていますから。
AutoCAD(オートキャド)は確かにとても便利で優秀なツールです。
しかも、誰しもが簡単に使えるようなツールではありませんから、高いレベルで使いこなす事が出来れば大きな価値がある事は間違いありません。
なので当サイトでは、出来るだけ短い期間で使いこなす事が出来るように、読んで頂いている方にとって有益な情報を提供していきたいと考えています。
まずはそのレベルを目指すことは間違いではありません。
しかし、あくまでもCADは図面を作図するツールである事も意識しておいた方が良い、という事もあわせてお伝えしておきたいんです。
CADを覚えた先の世界もあります、という事を先に伝えておきたい。
例えば料理を作る仕事について考えてみると、包丁やフライパンなどが料理を作るための道具という事になるかと思います。
お客さんに喜ばれるような料理を作る為には、やはり包丁さばきが上手いなど、道具を使いこなしている必要があるでしょう。
包丁が上手く使える事は必要な事ではありますが、それがそのまま食べる人が喜ぶ料理を作ることが出来る事とイコールになる訳ではないですよね。
料理のことはあまり詳しくはありませんが、きっと食材の知識だとか味付けの方法や調味料など、知っておくべき事が他にもたくさんあるはずです。
この例で何を伝えたいのかというと、道具を使いこなせるようになるだけでは不十分な場合もある、と言うことです。
CADの話に戻ると、図面を作図する為にはCADのスキルが必要になることは間違いありませんが、道具を使いこなすだけでは描けない図面もあるんです。
その便利なツールを使ってどのように図面を描いていくのか、その為には図面の内容に関する知識が必要になってくる場合もある。
CADを覚えた後でも勉強することはたくさんあるかも知れないので、世界がもっと広がる可能性がある、という話でした。
具体的な話がなく漠然とした内容になってしまい申し訳ありませんが、CADを覚えた先の話を最初にどうしてもしておきたかったんです。