自宅で書籍を参考にしてAutoCAD(オートキャド)の勉強をしようと考えた場合に、問題になってくるのが「どうやってCADを入手すれば良いのか」という部分です。
書籍を読んで実際に操作してみる、という手順が勉強の基本になる訳ですが、CADがないと実際に操作する事が出来ないので微妙な感じになってしまいます。
エアギターならまだ面白いから良いのですが、エアCADではちょっと…
やはりCADは実際に操作してみて分かってくるという部分が大きいので、本を読んで「そうか」とはなりにくいんですよね。
理屈とか考え方を理解したとしても、自分でやってみた時の「納得」がないので、それではちょっと勉強としては不充分という事になってしまいます。
しかし練習の為に必要だからと言って、AutoCAD(オートキャド)はそれほど気軽に購入出来る感じの商品ではありません。
昔はソフトを1本購入するというやり方だったのですが、これを書いている今現在はサブスクリプション方式になっていて、以下のような価格設定になっています。
・AutoCAD 1年間 ¥161,870 1ヶ月 ¥20,520
・AutoCADLT 1年間 ¥43,092 1ヶ月 ¥5,400
サブスクリプションというのは雑誌の定期購読のような意味がある言葉で、ソフトでは利用した期間に応じて料金を支払う方式を指します。
期間での契約なので常に最新バージョンを使えるなどのメリットがありますし、購入したソフトが古くなってくるなどの問題もなくなります。
問題は期間によって確実に出費がある事ですが、仕事で使うことになるツールですから、ある程度の出費があるのは当然でしょう。
ある程度機能が絞られているLT版で1ヶ月5400円なので、スマートフォンを契約するくらいの固定出費という感じでしょうか。
年間契約をすれば、43092円を12ヶ月で割るので1ヶ月で3591円の使用料という事になり、さらに安くなります。
これならそれほど無理なく支払うことが出来そうではありますが、操作を勉強する為にソフトを購入するというのは、結構厳しいですよね…
AutoCAD(オートキャド)の操作を覚えたいと思うのは、恐らく近い将来それを仕事にしていきたいと考えているから。
まだ仕事をしていないのにソフトを購入するというのが、果たして良いことなのかどうかという事になりますが、私は自信をもって「先行投資ですから」とは言えません。
もちろんソフトを購入することによって、絶対覚えないとソフト代が無駄になってしまう、という気持ちになって効果がある場合もあります。
しかし実際にはそうなった場合でも、人は結構「まあ月々4000くらいなら良いか…」という気持ちいなってしまいがちなんです。
そうやって考えていくと、先にソフト代としてお金を出したから覚える為に頑張れるかも、という考え方は危険だという事になります。
AutoCAD(オートキャド)への興味が本物であれば、お金を出しているかどうかは関係なく、継続して毎日操作するようになるはずですから。
そうした気持ちが少なくて、それをお金を支払うことでフォローしていくというのは、根本的に少し考え方が違っているのではないかと思います。
それでは結局覚えることが出来ない可能性が高いような気がします。
サブスクリプション契約をするかどうかはさておき、その前にまずはAutoCAD(オートキャド)への興味がどの程度あるのかが重要になってきます。
興味を持っていないものに対して継続して調べたり勉強したりを続けるのは、非常に大変というかほぼ不可能な事ですから。
AutoCAD(オートキャド)を購入するかどうかの話に戻ると、実際にはソフトを購入する前に「無償体験版」を試してみる事をお勧めします。
実際に少し体験版を試してみて、これなら覚える事が出来そう、という感触があったらサブスクリプション契約をしてみるとか。
まずは事前にそうしたお試しをやってみる方が間違いは少ないのでお勧めです。